6月14日(日)工房のシャッター前に無造作に置かれていた「顔の無い木馬」が、過去から帰って来た自分の作品だと気が付くのに、暫く時間が掛かった。
ハードディスクを破損した2002年以前の記録を失った事と、自分自身の記憶が薄れつつある事を、思いもよらぬ恥ずべき結果で知らされた。
自分の作ったものである事はすぐに確信できたが、誰に何時どのように渡したのか、思い出せない。なぜ添え書きも連絡も無く、置かれていたのかにも心当たりがない。一つ一つ丁寧に作り、個人のユーザーに一つ一つ手渡す事を、拘りとしていた筈なのに…。
約30年前、工房の開設当時にお世話になった人の顔を思い浮かべるが、すでに鬼籍に入った人も少なくない。
この木馬の履歴を辿る事を諦め、新たに顔を作り、表面を磨き、接合を確かめ、もう一度命を吹き込むことにします。今暫く時間を頂きますが、甦った際にはこのブログで案内し、無施錠の展示室に置く予定です。
その後、持ち主の方が持ち帰るのは、一向に構いません。 断りも不要ですが、連絡ノートに「持ち帰る」旨を記帳して戴けると、幸いです。
尚、持ち主に心当たりのある方は、ご連絡を頂けないでしょうか。どうか宜しくお願い致します。
090-8903-2292:鈴木まで…。
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