「馬と鹿」、じゃなくて「熊と鹿」

ミルトマップの庭先には、時折エゾシカが草をハミに訪れます。蝦夷リスも、キタキツネも、狸も、アライグマ、ウサギも、蝦夷ヤチネズミも、度々顔を見せてくれます。

  それに引き換え、この地に工房を構えて30年の間、一度も羆を見たことがありません。それどころか、70年を経た人生で野性の羆を見たことがないのです。「知床」や大雪山系「髙根ヶ原」付近では人前に出る事を躊躇しない個体も多いようですが、物見胡散は性に合いません。

 日本における最大かつ最強を誇る野性生物の「羆」が、最も用心深く臆病にさえ見えるのは何故でしょう。「松浦武四郎」の記述によると、アイヌの人達を見ただけで逃げ出す「羆」の描写があります。情緒的な強さは、物理的な強さに反比例するのでしょうか。

 人間の世界にも当てはまる事例があると、納得するのは私だけかもしれません。強大な武力を誇示する国(の指導者)に限って、情緒的な弱さを露呈しているように見えます。弱い犬ほど良く吠える、と同じ様に…。肩を怒らせて辺りを睥睨する男が、イザと云う時に全く役に立たなかった昔の体験は、「本当に強い人は、本当に優しい…。」を実感させてくれました。 

 能力の誇示や自画自賛・我田引水を、自戒しなければなりません。

  昔は好きだった「零戦」より、「我に追いつくグラマン無し…。」と打電した逃げるが勝ちの「彩雲」が好きになりました。  

ミルトマップ木工房

心やさしき、人々へ~。 あなたの椅子とテーブルを、ミルトの森から~。 あなたの夢を、新篠津の空から~。

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