えっ、それって、ホンダのキャッチコピー・・・。そうです、私は生粋の「ホンダ党」です。しかし「The Power of Dreams」は、単なる企業の宣伝文句ではありません。物つくりに携わる者として、人類の歴史が積み上げてきた成果の源として、私はこの言葉を称揚します。
大袈裟に言えば、そもそも「夢」が無ければ人間は人間として進化することは無かったと、断言できます。弱肉強食と適者生存にのみ従って、種の保存を図ったとしたら、永遠に類人猿との枝分かれは果たせなかったでしょう。
広く世界を見渡し遠く未来を見通す、わくわくするような夢や、身の回りの矛盾や不条理を克服した先に見る理想は、たとえ自分一代で果たせなくとも、熱い想いとして引き継ぐことが出来ます。それこそが、人間の人間たる所以です。
本田宗一郎の「夢」は、「Honda Jet」に実を結びました。
暗殺直前に「I have a Dream」と叫んだキング牧師の「夢」は、アメリカを変えて来ました。「アパルトヘイト」の南アフリカは、マンデラ氏の長い投獄と「夢」を無駄にしませんでした。ライト兄弟の「夢」は、地球を大きなひとつの村に変えました。車も飛行機も宇宙船もコンピューターも、全て「夢」の産物です。
そして、民主主義も公正な社会制度も、発展途上の人類の「夢」です。
冗談みたいに馬鹿馬鹿しい選挙制度を突き破り、よりよき社会という「夢」を築く為に必要なのは、根気よく粘り強い地道なひとりひとりの行動です。「どうせ、変りはしない…。」と云う嘆きと諦めを、既得権益にしがみつく勢力が、笑って聞き耳を立てています。例え欠点だらけでも、遅々として改善の兆しが見えなくとも、諦めた時点でゲームオーバーです。人類の発展を阻害する、愚かな勢力の思うつぼです。
明日、寿命が尽きるとしても「夢」を語る事が出来たら、それ以上の幸せはありません。
「夢」さえあれば、永遠に生きて行けます。「夢」が無ければ、生きている意味がありません。
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