IT界のスーパースター「Steve Jobs」が、亡くなる6年前:2005年のスタンフォード大学で行った卒業式スピーチは、「stay hungry stay foolish 」(~貪欲であれ、愚かであれ)が締めくくりの言葉として、多くの人に知られています。
これは、1968~71年に刊行されていた、バックミンスター:フラーの思想を反映した「ホール アース カタログ:最終号」からの引用とされています。
「愚かさ」について私が思い起こすのは、「浄土真宗:開祖」とされる「親鸞」です。有名な一節:「善人なおもって往生す、いわんや悪人おや…」が記された「歎異抄」は、偉大な知性や多くの哲学者が範とするところです。
自らの名に「煩悩にまみれた愚か者:愚禿」を冠し「愚禿親鸞」として、90歳の天寿を全うしました。
更にもう一人「本田宗一郎」は「ホンダ」創業25周年で副社長:藤沢武夫と共に退任し、その10年後の35周年記念イベントに於いて、鈴鹿サーキットに集まった社員の前で2代目から3代目の社長交代を紹介した後、こう続けました…。
私を含め「ホンダ」の社長は、いい加減な奴がなる事になっているから、社員がしっかりしてくれなくっちゃ、危なくってしょうがない…(笑)
ことほど左様に天才達は、「愚かさ」を称揚します。それは「夢」を見る為に必要な事なのかもしれません。
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