爺の繰り言:#1~札幌は、どうして「SAPPORO」...?

 北海道の行政・経済・文化の中心「札幌」を、誰もが疑いなく「サッポロ」と呼称する。一切の予見無しに読めば、札幌は「さつほろ」ではないのか?…と疑う方が、可笑しいと言われるのは承知の上で、あえて問いたい。 では何故、「月寒」は「つきさむ」なのか、「別海」は「べつかい」なのか、と…?

 「ツキサップ」や「ベッカイ」を言い変えた経緯や理由を、今更掘り返すつもりは無いし、どうでも良い。言い変えた呼称に「違和感」を感じないことが、悲しいし・悔しいし・情けないと思う。

 北海道の地名の殆どが、アイヌ語を由来としているのは、誰もが知っている。「長万部」や「音威子府」などの文字をあてたシサム(隣人)たる和人の知恵は、文字を持たない先住:アイヌの文化や想いを疎かにしない心の発露として誇りに思う。 だからこそ呼称に於いても、可能な限りアイヌ語の響きを忘れることなく、引き継ぐ努力をするべきではないのか…?


 「北海道」の名づけ親「松浦武四郎」が、アイヌへの仕打ちに抗議し、この地を二度と踏むことの無かった「悔しさ」を思い起こす。自己の依って立つ足元の 過去を知ろうとしない事は、大きな世界(宇宙・自然)の成り立ち:在り様に、無知なまま生きるということに他ならない…。その先に未来など無い、と爺は強く切実に思う…。

 

ミルトマップ木工房

「ミルトマップ」は、この地:美流渡の語源とされるアイヌ語です。 心やさしき、人々へ~。 あなたの椅子とテーブルを、ミルトの森から~。

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