ゴルフと空とグライダー…。
20年振りに握ったゴルフクラブを持って、足繫く通った「滝川市民ゴルフ場」は、「滝川スカイパーク」のファイナル(=アップウィンド)の真下だった。
まだ消えていなかった、空を見上げる「魂の熾火」に息を吹き込み、2012年秋・丘珠ASHの門を叩いた。そこで知ったジェネアビの現状:その規模は、30年前の半分…!どうして…?
世界の主要なスポーツ航空界は、新しいカテゴリ-LSA(Light Sport Aircraft)を生み出し、より多くの人達に門戸を広げている。 ~なのに、どうして…?
かって夢を託した才能ある人々の中に、「文化としてのスポーツ航空」を発展させようと考える人がいなかったとは思えない…? ~なのに、どうして…?
空の魅力に取りつかれた「感激」を「特権意識」とはき違えてしまったのでしょうか?必要な「イノベーション」を遠ざけたのは「独占欲」でしょうか…? 30年を一気に取り戻す事は無理でも、何とか後世に「文化としてのスポーツ航空」の根(芽か…?)を残す方法を考えましょう。
振興よりも規制することに余念がない「航空局」に新鮮な息を吹き込む事、猫に鈴をつけるヒーローを探すことが、直接的な方法かもしれないが、とてつもなく時間がかかりそうです。
もう一つは、航空行政の間隙をついて、目的に近づく手段を見つける事。~それに有効なのは、圧倒的にコスト・パフォーマンスが大きな、グライダー・モーターグライダーの活用です。特に、モーターグライダーは、この国の厳格過ぎる航空法にあって尚、あっけないほど自由度の高い航空機です。ほぼ飛行機と同等の運用が可能なのに…グライダー扱いですから…。
グライダー・モーターグライダー運用に於いて、ハード:ソフト両面に十分な経験・実績を持つ各地の社会人クラブが、夢を諦めた少年・少女に、財力を問わず空に舞い上がる道筋(仕組み)を創設し提供することが出来れば、ジェネアビを「富裕層の贅沢」から解き放ち、この国が航空後進国から抜け出すチャンスを作り出せる筈です。
敬愛するH=宗一郎氏は、会社創設25周年であっさりと退任し、「最近の若い連中のやってることは、さっぱり分からない(笑)だからいいんだ…私の解かる事をやってるような技術者は、ポンコツで使い物にならない(大笑い‥!!)」と言ったそうです。
新しい発想、荒唐無稽なアイデアを真剣に聞き入れる、そんな先達のいる事を望みますが、既に一時代を築いた世代に期待することは、もう諦めた方が良いかもしれません。これからを担う、中堅の「エアマン」や空の魅力に触れたばかりの「フレッシュ・エアマン」達によく考えて欲しいのです。どうか、この国の空に、未来につながる大きな「夢」を描いてください。楽しみ・喜びを後進に伝え、分かち合う歓喜を、味わってください。勇気と信念を持ってください。
大事なのは、コンセプトです、知恵です。そして額に汗すること、カネは最後についてきます。
「今だけ~金だけ~自分だけ」に囚われていると、更に悲惨な衰退が待っていると思いませんか?
この写真は、50年前の大利根飛行場で、JMGCのモーターグライダー「RF-4」に見入る私の同期訓練生です。ここから日本のジェネアビは、どれ程進歩したのでしょう…?
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