多くの評論家や著名なYouTuberが、現在のこの国を「没落途上の国家」と言い切ります。
歪な年代構成、少子高齢化、経済システムの矛盾、格差拡大等、その説明には事欠きません。
しかし私は、「日本」の本当の豊かさを、信じています。
それは、この列島の住民が民族として優秀だから、などではありません。
たとえ為政者が破滅の選択をしても、「国破れて山河あり」の例え通り、 この地球上で、極めて恵まれた位置にあるという偶然が、その理由として最も相応しいでしょう。
科学的な分析は不要です、Google Earthやネットの画像情報で、世界中の景色を眺めてみて下さい。
私達の国ほど「程よく優しい自然」に恵まれた「国・地域」は、決して数多くありません。
「程よく優しい自然」であっても、時に牙をむくことはあります。
この列島の先人たちは、それを織り込みながら、自然の一部として生きる術を身に着けてきました。
今年も、実りの秋を迎えます。この列島は、世界でも稀に見る農業適地です。
農水省官僚の恣意的作文「食糧自給率:カロリーベース」の絶望的な数字に騙されてはいけません。
推計によると、お米の3割以上は、貨幣経済とは無縁な流通に寄って、この国の食を支えています。
減反政策という愚策を見直しさえすれば、世界の食糧危機の改善に貢献する事も、充分に可能です。
そしてそれは、世界から尊敬される国を作る、最も健全な近道でもあります。
山の緑や湖水は、眺める為だけにあるのではありません。多くの農地を支えています。
我が家の工房には、時折、闖入者が作業の邪魔をしに飛び込んできます。
これは、「ゴジュウカラ:五十雀」。窓の外に広がる緑も、豊かさの証です。
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